自由気ままに、映画・本・CDの感想を書きつづります。マイペースで更新する予定です。


by reese8

手紙/東野圭吾

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「手紙って本知ってる。刑務所から手紙が来るって話でしょ?」
という前情報だけで読み始めたのですが、
この本は読んでよかったと思います。
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内容(「BOOK」データベースより)
強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。

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兄が強盗殺人を犯してしまったあと、その後、弟がどのように過ごしていくのか。
犯罪を犯したのは兄だが、やはり世間は「犯罪者の弟」という目で見る。
いわゆる昔の連座制の考え方が色濃く残っているということでしょうか。
私の周りでそういう状況が今まで無かったので、よく考えたことも無かったのですが、
実際に自分が直面したら「犯罪者の弟」をすんなり受け入れられるのか、ちょっと自信がありません。
この本は「犯罪者の弟」からの目で書かれています。
読んでいて、本当にどうしようもなく辛い気持ちになります。
犯罪を犯して刑務所に入っている本人も色々辛いことはあるかと思うのですが、
それは本人自身が犯してしまった罪によるものだから、
本当に辛いのは、その後に世間で生活しなければならない家族なのかと思います。
状況にもよると思うけれど、軽い気持ちから犯罪を犯してしまいそうな人に読んでもらえたら、
もしかして未然に防げる事件もあるのではないかと思います。
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by reese8 | 2010-10-10 22:27 |